「コンタクトレンズを使い始めたけど、目が乾燥してつらい……」そんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
目の乾燥や不快感を引き起こすドライアイは、日常生活に大きな影響を及ぼします。
特にコンタクトレンズを使う方にとって、ドライアイは大きな問題です。
この記事では、ドライアイの症状をはじめ原因や予防法、そしてドライアイにおすすめのコンタクトレンズについて詳しく解説します。
1.ドライアイの症状をセルフチェック!
まずは、自分がドライアイかどうかをセルフチェックしてみましょう。
10秒チェック
次に紹介する「10秒チェック」を使えば、ドライアイかどうかを簡単に確認できます
①ストップウォッチや時計を準備します。
②まばたきをせずに10秒間、前方を見つめます。
目の開け方は普段通りでOK。大きく見開く必要はありません。
10秒間、目を開けていられなかった方はドライアイの可能性がありますので、眼科医に相談することをおすすめします。
自己チェック
また、次の質問に答えることでもドライアイの症状を自己チェックできます。
10秒チェックと合わせて、ご確認ください。
①目が乾燥していると感じることがある。
②目に異物感や砂が入ったような感覚がある。
③目が赤くなりやすい。
④長時間のPC作業や読書で目が疲れやすい。
⑤涙が出やすくなることがある。
⑥視界がかすむことがある。
これらの症状が続くようであれば、眼科を受診しましょう。
2.ドライアイとは?
ドライアイとは、涙の分泌量が少なくなったり成分バランスが崩れたりすることによって、目の表面を覆っている水分が足りなくなってしまう眼病です。
目が水分不足になると表面にキズが入りやすくなり、目の痛みや違和感、視界のかすみやまぶしさといったトラブルが生じます。
原因としては涙の減少をはじめ、エアコンの利用による空気の乾燥や、パソコンやスマホの画面を長時間見続けることによるまばたきの減少などが挙げられます。
つまり、目の表面の水分が奪われやすくなることで、ドライアイのリスクが高まるのです。
また、コンタクトレンズの着用もドライアイになる原因の1つ。
コンタクトレンズをよく使う人は、使わない人よりもドライアイにかかりやすくなります。
3.なぜコンタクトレンズはドライアイになりやすいの?
なぜ、コンタクトレンズのユーザーはドライアイになりやすいのでしょうか。
コンタクトレンズには、硬い素材でできているハードタイプと、柔らかな素材で作られているソフトタイプがあります。
ドライアイになるリスクが高いのは、水分を多く含むソフトタイプの方です。
コンタクトレンズは、目の表面を覆っている涙に浮かべるようなかたちで装着します。
そして、ソフトコンタクトレンズに含まれている水分が蒸発すると、レンズが涙を吸収して不足分を補おうとするため、目が乾きやすくなるのです。
また、コンタクトレンズを装着すると目の表面に涙が広がりにくくなり、レンズの異物感によってまばたきの回数が減ってしまうこともドライアイにつながります。
ドライアイを放置したままコンタクトレンズを装着すると、目に痛みを感じたり症状が悪化したりするなどのトラブルが起きる恐れも。
また、目の表面にキズがつきやすい状態になるため、コンタクトレンズの使用は中止してメガネに切り替えるとともに、できるだけ早く眼科を受診しましょう。
4.ドライアイから目を守るには?3つの予防法
ドライアイから目を守るには、まばたきの回数増や目薬による水分補給、そしてまめなレンズケアが有効です。詳しく見ていきましょう。
まばたきを意識して回数を増やす
1つ目の予防法は、意識してまばたきの回数を増やすことです。
まばたきを増やすことで目が乾きにくくなり、ドライアイのリスクを減らせます。
目は乾燥するとキズが入りやすくなるため、表面を涙で覆って表面を保護していますが、外気にさらされることで少しずつ蒸発していきます。
そこで、まばたきによって目の表面に涙を行き渡らせ、乾燥を防いでいるのです。
涙は、上まぶたの内側にある涙腺から供給されています。
特に、パソコンやスマホの画面を長時間見ているとまばたきが減ってしまいやすいため、常に意識することが大切です。
目薬で目を潤す
2つ目の予防法は、目薬で目を潤すことです。
目薬は目にうるおいを補う働きがあるため、定期的にさすことで目の乾燥を防げます。
コンタクトレンズをつけたまま目薬をさす場合は、人工涙液タイプを使用しましょう。
普通の目薬には防腐剤が含まれており、レンズに悪影響を及ぼします。
手元に普通の目薬しかない場合は、コンタクトレンズを外した上で使用し、15分ほど時間を開けてから再装着してください。
人工涙液タイプの目薬は防腐剤が含まれていないため、コンタクトレンズを装着したまま使えて便利ですが、使用期限が短いため、開封後はできるだけ早めに使い切りましょう。
念入りにレンズケアする
3つ目の予防法は、使用後のコンタクトレンズをしっかりとお手入れすることです。
常にきれいなレンズを使用することで、ドライアイのリスクを減らせます。
汚れた状態のレンズを使用すると、付着した汚れによって涙が広がりにくくなります。
すると目が乾燥しやすい状態となり、ドライアイを招いてしまうのです。
2Weekや1Monthタイプなどの使用期限が長いレンズは、お手入れを念入りにして付着した汚れをしっかりと落としてから、きれいなレンズケースに保管するようにしましょう。
ちなみに最近は、汚れがつきにくい非イオン性の素材で作られたレンズも販売されています。
5.ドライアイにおすすめのコンタクトレンズはこれ!
ここからは、ドライアイになりにくいコンタクトレンズのタイプを紹介します。
2Weekより1Dayタイプ
ソフトコンタクトレンズの場合、使用期限が長い2Weekや1Monthタイプよりも1日で使い捨てる1Dayタイプの方がドライアイのリスクを減らせます。
使用期間が1日限りの1Dayタイプは、涙の広がりを妨げる汚れが蓄積されにくいからです。
長期間使用できるタイプのレンズは、しっかりとお手入れすればきれいな状態を保てますが、目に見えない汚れが少しずつ蓄積されてドライアイのリスクが高まります。
1日で使い捨てる1Dayタイプであれば、常にきれいな状態のレンズを使用できるため、お手入れが苦手な方でも安心です。
ドライアイが心配な方には、1Dayタイプのコンタクトレンズの使用をおすすめします。
高含水より低含水タイプ
レンズの含水率が高い高含水タイプより、低含水タイプの方がドライアイになりにくくおすすめです。
低含水タイプはもともと含まれる水分の量が少ないため、レンズが涙を吸収しにくく、目が乾きにくいという特徴があります。
含水率とはレンズに含まれる水分量のことで、数値が高いほど水分も多くなります。
水分を多く含む高含水タイプの方が乾きにくいと思いがちですが、実際は蒸発する水分量が多く、たくさんの涙を必要となって目の水分不足を招いてしまうのです。
一般的に、含水率が50%以上は高含水レンズ、50%以下は低含水レンズといいます。
ドライアイになりやすい方は、低含水タイプを選びましょう
6.おすすめのコンタクトレンズ2選
ここからは、ドライアイになりやすい方におすすめの、1dayタイプと低含水タイプのコンタクトレンズをご紹介します。
Victoria 1day《ベルベットモカ》
装用期間 | 開封後1日 |
DIA | 14.2mm |
着色直径 | 13.2mm |
BC | 8.6mm |
含水率 | 38.6% |
価格 | 1箱10枚入り、税込1,650円 |
ベルベットモカは、裸眼のような自然さで程よく大きさをプラスしてくれるナチュラル系カラコンです。
絶妙なオリーブカラーがふわっと柔らかなニュアンス感を演出してくれるので、自然に瞳を大きくしたい方におすすめなアイテムです。
また1dayタイプなので、汚れが蓄積されにくく、お手入れも簡単なので旅行やお出かけの時にもおすすめです。
secret candymagic 1day《バターブラウン》
装用期間 | 開封後1日 |
DIA | 14.5mm |
着色直径 | 14.0mm |
BC | 8.8mm |
含水率 | 38.6% |
価格 | 1箱20枚入り、税込2,486円 |
バターブラウンは、まるで溶け込むような甘いブラウンの色合いが特徴の流行りの水光レンズカラコンです。
縦方向に変化するグラデーションは自然な色の移り変わりを表現し、深みのある輝く瞳に。
ナチュラルながらも存在感のあるデザインで、目元を引き立てること間違いなし!
光をまとったかのような透明感のある仕上がりで、どんなシーンでも魅力的な瞳を演出します。
含水率は38.6%と低含水タイプで、ドライアイの方にもおすすめなレンズです。
7.まとめ
今回は、ドライアイの症状や原因、そして予防法やドライアイにおすすめのコンタクトレンズについて解説しました。
ドライアイに悩む方にとって、コンタクトレンズの選び方は非常に重要です。
1Dayタイプの低含水レンズはドライアイの症状を軽減し、目の健康を守れます。
まばたきの回数を増やしたり目薬をさしたりして、目の潤いを保つのも効果的です。
この記事を参考に日ごろから目をいたわり、快適なコンタクトライフを送ってくださいね。