「コンタクトレンズをつけたら目が痛い……」「いつも違和感があるけど、何が原因?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
コンタクトレンズを使っていると、突然の痛みや違和感を覚えることがあります。その原因は一つではなく、目の乾燥やレンズの汚れ、装着時間の長さなどさまざまです。
違和感を放置すると、目のトラブルが悪化してしまう恐れもあるため、早めの対処が必要となります。
この記事では、コンタクトレンズをつけた目が痛くなる原因やその対処法、そして注意すべきポイントについて詳しく解説します。
1.コンタクトレンズをつけた目が痛い原因は?
コンタクトレンズをつけた目が痛くなった時は、以下の原因をチェックして、思い当たるものがないか確認してみましょう。
目が乾燥している
原因の1つ目は、目が乾燥していることです。
目が乾燥すると、涙で浮いていたコンタクトレンズが角膜を刺激して、痛みや異物感を引き起こすことがあります。
特に、エアコンの効いた部屋で長時間過ごすことや、パソコンやスマホを見続けてまばたきの回数が減ることが目の乾燥を悪化させる原因となります。
コンタクトレンズを装着した目は涙が蒸発しやすく、ドライアイになる恐れがあり注意が必要です。
レンズにキズや汚れがある
2つ目の原因は、レンズにキズや汚れがあることです。
レンズにホコリやメイク汚れ、タンパク質が付着すると、目に刺激を与えて痛みが発生します。また、レンズに小さなキズがあると、装着するたびに目の表面を傷つけてしまう恐れも。
キズや汚れがあるレンズを使い続けると、眼病などのトラブルを引き起こす可能性が高まります。
レンズを長時間つけている
原因の3つ目は、長時間にわたってレンズを装着し続けていることです。
コンタクトレンズには装着時間の目安があり、一般的には1日「8〜12時間」ほど。それ以上の長時間装着は、目に負担をかけてしまいます。
例えば、長時間の装着によって涙の循環が悪くなると、目の酸素不足や乾燥を引き起こし、痛みや充血、かゆみといった症状が現れることがあります。
レンズが目に合っていない
4つ目の原因は、レンズが自分の目に合っていないことです。
コンタクトレンズには、レンズ内側の曲がり具合を数値化した「ベースカーブ(BC)」があり、これが合っていないと違和感や痛みが出てしまう可能性があります。
BCは、大きすぎるとレンズがズレやすく、小さすぎると目に圧迫感が出てしまい、これらが装着時の痛みや不快感につながるのです。
また、BCが正しくても、レンズが裏返しになっている場合は痛みを感じます。
眼病などのトラブルが起きている
原因の5つ目は、目に眼病などのトラブルが起きてしまっていることです。
目の痛みが続く時は、アレルギー性結膜炎や角膜炎、ドライアイといった眼病を発症している可能性が考えられます。
特に、痛みとともに充血や目やにが大量に出る場合は、眼科医への相談が必要です。
トラブルを放置すると、症状がさらに悪化してコンタクトレンズを使えなくなりますので、できるだけ早く対処しましょう。
2.コンタクトレンズをつけた目が痛い時の対処法
次に、コンタクトレンズを装着した目が痛む時の対処法について紹介します。
まばたきや目薬で目を潤す
1つ目の対処法は、まばたきや目薬で目を潤すことです。
目が乾燥している時は、意識的にまばたきを増やしたり目薬を使ったりして、目に水分を補給することで痛みを解消できます。
なお、目薬は防腐剤が入っていないコンタクトレンズ専用のものを選ぶと、装着したままでも使えて便利です。
目が乾きやすい方は、低含水レンズやシリコーンハイドロゲルレンズを試すのもおすすめですよ。
レンズをお手入れする
対処法の2つ目は、レンズを一旦外してお手入れすることです。
お手入れによってレンズの汚れを取り除けば、目の痛みを和らげられる可能性があります。
特に2Weekや1Monthレンズを使用している場合は、毎日のこすり洗いを徹底して、汚れをしっかり落とすことが大切です。
また、レンズケースの汚れも痛みの原因となるため、毎日洗浄し、1ヶ月に1回はケースを交換するようにしましょう。
使用中のレンズを確認する
3つ目の対処法は、使用中のレンズを改めてチェックすることです。
コンタクトレンズの表裏が逆になっていないか、長時間つけ続けていないかを確認しましょう。
特に、コンタクトレンズが裏返しになっていると、装着時に違和感や痛みが出ることがあります。レンズを指に乗せ、カーブが外側に反っていないかチェックしてみましょう。
長時間つけていた場合は無理をせず、メガネに切り替えるなどして目を休ませてください。
新しいレンズに交換する
対処法の4つ目は、レンズを新しいものに交換することです。
レンズにキズや汚れがついている場合は、新しいレンズに交換するのがベスト。そのまま使い続けると、目に負担をかけてしまいます。
再利用できない1Dayタイプはもちろん、2Weekや1Monthタイプを使っている方でも、痛みを感じたら迷わず新品のレンズと変えてみましょう。
眼科を受診する
5つ目の対処法は、眼科を受診することです。
「何をしても痛みが改善しない」「充血がひどい」といった症状がある場合は、コンタクトレンズの使用を中止して、眼科医に相談しましょう。
無理にコンタクトレンズをつけ続けると、眼病の悪化につながる可能性があります。特に眼病の場合は放置すると悪化しますので、早めの診察をおすすめします。
3.コンタクトレンズで目が痛い時の注意点
ここからは、コンタクトレンズをつけた目が痛い時の注意点について、解説します。
コンタクトレンズ専用の目薬を使う
目に水分補給する際に使う目薬は、コンタクトレンズ専用のものをおすすめします。
普通の目薬には、防腐剤が含まれているものが多く、コンタクトレンズに影響を与えることがあります。必ずパッケージを確認し「コンタクトレンズ対応」と書かれた目薬を選びましょう。
手元に普通の目薬しかない場合は、必ずレンズを外して点眼し、5分以上経ってから再びレンズを装着しましょう。もちろん、1Dayタイプの場合は新しいレンズと交換してくださいね。
レンズの使用期間を守る
使い捨てソフトコンタクトレンズは、必ず使用期間を守ってください。
2Weekや1Monthタイプのレンズを決められた期間以上使い続けると、細菌が繁殖したりキズが入ったりして、眼病のリスクが高まります。
また、1Dayタイプのレンズは、目から一度外すとは再び装着することはできません。
どのタイプでも使用期間を守り、定期的に新しいレンズと交換して、目の健康を保ちましょう。
定期検診も受けよう!
目の状態は変化するため、コンタクトレンズを安全に使い続けるには、定期的なチェックが欠かせません。眼科では、視力の変化や目の健康状態をチェックしてもらえます。
安心してコンタクトレンズを使うためにも、3ヶ月に1回を目安に定期検診を受けましょう。
4.まとめ
今回は、コンタクトレンズをつけた目が痛くなる原因やその対処法、そして注意すべきポイントについて解説しました。
コンタクトレンズをつけた際の目の痛みは、乾燥・汚れ・長時間装着・サイズ不適合・眼病など、さまざまな原因が考えられます。
痛みを感じたら、目薬をさす・レンズを洗浄する・新しいレンズに交換するなどの対処を試し、それでも改善しない場合は眼科を受診しましょう。
この記事を参考に痛みを解消して、快適なコンタクトレンズライフを過ごしてくださいね!