カラコンを試してみたい、と思っていざ色々な商品を見てみると、着色直径やレンズ直径(DIA)と用語がでてきます。初めてカラコンを選ぶときはどの数値を選べばいいか迷ってしまいますよね。
着色直径の知識をマスターすれば、カラコンをつけた時の印象を思い通りにチェンジできるはずです。
今回はカラコン初心者さんに向けて、着色直径の用語の意味やサイズ別の印象、選び方についてご紹介します。
1.カラコンの着色直径の基礎知識
カラコンのパッケージなどでよくみる「着色直径」という文字。まずは基本的な意味からご説明します。
カラコンの着色直径とは?
カラコンの「着色直径」とはレンズの色がついている部分の直径を指す用語です。0.1mm単位で12.6~14.5mmのサイズ展開が多く見られます。
着色直径のサイズは、カラコンをつけた時の見た目に大きく影響します。小さめサイズは変化が少なく、大きくなると黒目も大きく見えるというわけです。
レンズの大きさを表す「直径(DIA)」と混同されることが多いですが、DIAは見た目に影響しません。
着色直径は大きいほどいいとは限らない
初心者さんの中にはカラコンで印象を変えたいと着色直径の大きいレンズを選ぶ方もいるでしょう。しかし着色直径は大きければ大きいほどいいとは限りません。
特に小顔の方や黒目が小さめの方だと、顔全体を見た時に黒目と白目のバランスが悪くなり、宇宙人のような不自然な瞳になってしまうことも。
自分の瞳よりも着色部分が大きすぎると、白目が透けてしまい、カラコンをつけていることがバレやすい原因となります。
また、大きすぎる着色直径のカラコンは、装用時と外した時のギャップが大きくなり、裸眼にコンプレックスを持つ原因になってしまうこともあります。
2.着色直径のサイズ別の印象
日本人の黒目は平均11~12mmといわれています。黒目の大きな人、小さな人と個人差があるように思いがちですが、本来の黒目を生かして綺麗に見えるようにカラコンの着色直径は用意されています。
着色直径によってカラコンをつけた時の印象が全く違ってくるので、着色直径の大きさを5段階に分けてそれぞれの印象をまとめてみました。
着色直径12.8mm以下
着色直径12.8mm以下は初心者が最も挑戦しやすいサイズです。裸眼とほとんど変わらない大きさなので違和感が少なく、素顔の状態で使用しても違和感がありません。周囲にもバレにくいですが、カラーやデザイン次第で印象を変えられます。
着色直径12.9~13.1mm
カラコン初心者だけど、少しイメチェンしてみたいなら12.9~13.1mmのサイズから選んでみましょう。黒目が自然に強調されるサイズで、ナチュラルな変化が感じられます。そのため素顔にもナチュラルメイクにも合わせやすい大きさです。
着色直径13.2~13.5mm
カワイイ系を目指すなら着色直径13.2~13.5mmがおすすめ。裸眼よりも程よく大きいサイズなのでナチュラルに瞳が盛れます。少し幼く可愛い雰囲気になるのが特徴です。しっかりメイクと相性がいいので、学校や職場でナチュラルメイクが求められる日より、おしゃれを楽しめる休日にピッタリです。
着色直径13.6~14.0mm
黒目がちな瞳に憧れるなら着色直径13.6~14.0mmが合うでしょう。瞳が二回り以上大きくなって強調される、いわゆるデカ目サイズです。ドーリーメイクとの相性はいいですが小粒目さんだと宇宙人感が出てきやすくなるので要注意。
着色直径14.1mm以上
着色直径14.1mm以上は普通のカラコンじゃ物足りない方、イベントやコスプレで派手に楽しみたい方向けのデカ盛りサイズ!カラーやフチを工夫して選ばないと不自然に浮いて見える可能性があるので、慎重に選びましょう。デカ目でも違和感のないメイクができる上級者さん向けです。
3.自分に合った着色直径の見つけ方
自分に合った着色直径のカラコンはどうやって選べばいいのでしょうか?2つの方法をご紹介します。
①瞳の黄金比率から選ぶ
1つ目は、瞳が黄金比率になるように着色直径を選ぶ方法です。瞳の黄金比率とは、瞳が最も美しく見える白目と黒目の比率のことで、「白目:黒目:白目=1:2:1」といわれています。
瞳が黄金比率になる着色直径の見つけ方ですが、まず鏡に顔を真正面の状態で写し、目頭から目尻までの大きさ(目の横幅)を定規で測ります。「目の横幅÷2=理想的な着色直径」です。
例えば、目の横幅が全体で26mmだったら13mm、27mmだったら13.5mmが瞳が黄金比率になる着色直径です。
②小粒目・大粒目のバランスから選ぶ
2つ目は、小粒目に見えるか、大粒目に見えるかという「瞳の見え方」で着色直径を選ぶ方法です。
日本人の平均的な黒目の大きさは11~12mmとされており、年齢差や個人差はほぼありません。ただ、まぶたの筋力が弱い人は黒目が隠れて小粒目に、筋力が強い人は黒目全体が見えるため大粒目に見えているだけといわれています。
小粒目さんは、着色直径13.0mm以下がおすすめです。白目よりも黒目の方が多く見えているため、大きい着色直径のカラコンをつけると違和感が出やすくなってしまいます。白目が透ける原因にもなるので裸眼よりも少し大きいくらいのサイズがいいでしょう。
大粒目さんは13.1mm~13.5mmの着色直径を選ぶことでバランスがよくなります。黒目よりも白目の割合が多いので、黒目のサイズを大きくすると綺麗に見えますよ。
4.カラコンデビュー!おすすめの選び方
自分にあった着色直径を知ったところで、いよいよ実際にカラコンを選んでみましょう。ここでは3つのおすすめの選び方をご紹介します。
ワンデータイプ
初めてコンタクトを使う人はワンデータイプがおすすめ!
カラコンには「ワンデー」「2week」「マンスリー」の3つの種類があります。ワンデーは1日使い捨てタイプ、2week、マンスリーはそれぞれ2週間、1カ月間なら洗浄して繰り返し使用できます。
コンタクトの扱いに慣れていない初心者さんにはケアも不要で毎回清潔なレンズが装着できるワンデーがおすすめです。
ナチュラルなカラー
まだカラコンに慣れていない人は、瞳の色に近いナチュラルなカラーをおすすめします。
せっかくカラコンを選ぶのだから、派手な色味のカラコンを試してみたい!という人も多いでしょう。けれどあまりにも奇抜な色味だと、髪色や服装に似合わなかった…、不自然に浮いてしまった…となることも。
ナチュラルな色味のカラコンは、普段の髪色やメイク、服装にも馴染むので失敗することが少ないですよ。
フチなしかぼかしフチ
カラコンには着色部分の外側に線があるフチあり、ドットで描かれたぼかしフチ、線のないフチなしがあります。カラコン初心者の方はナチュラルに盛れるフチなし・ぼかしフチのカラコンをおすすめします。
フチあり、特に線が太いデザインのものは黒目と白目の境目がくっきり出るので、目元が強調され瞳が大きく見えますが、その分「カラコンをしている」感も強く出てしまいます。
一方、ぼかしフチやフチなしデザインはふんわりと黒目に馴染んでとってもナチュラル。元々の瞳のように見えるので、初めてでも挑戦しやすいですよ。
5.まとめ
カラコンの着色直径は「着色されたデザイン部分のサイズ」を表す用語です。12.6~14.5mmの商品が多く、サイズが変わると見た目の印象にも影響します。レンズ全体の直径を表すDIAとは別の用語です。
裸眼風かつ自然に雰囲気を変えたいなら着色直径13.1mm以下、普段と変化をつけたいなら13.2~13.5mm、ドーリーな可愛い雰囲気になりたいなら13.6~14.0mm、とにかく盛りたい方は14.1mm以上から選ぶといいでしょう。
着色直径を選ぶのに迷ったら、瞳の黄金比率や小粒目・大粒目のバランスから選んでみてくださいね。