花粉症の季節になると、目のかゆみや涙目に悩まされる方も多いですよね。
「花粉症でもコンタクトレンズを使って大丈夫なの?」と不安になることもあるでしょう。
実際に、花粉症の症状はコンタクトレンズの使用に影響を及ぼします。
一方で、使い方やレンズの種類を変えれば、快適にコンタクトレンズを使い続けることも可能です。
この記事では、「花粉症がコンタクトレンズに与える影響や、花粉症でも安心して使える方法について詳しく解説します。
1.花粉症の時期はコンタクトレンズを避けるべき?
花粉症の時期にコンタクトレンズを使うと、花粉症の症状が悪化する恐れがあります。
花粉症の症状が悪化する
花粉症の時期にコンタクトレンズを使用すると、目のかゆみや充血、ゴロゴロ感といった症状が悪化することがあります。
これは、レンズの表面に花粉が付着することによって、目に刺激を与えてしまうからです。
特に、吸水性のあるソフトコンタクトレンズは花粉やタンパク質汚れが付きやすく、症状をさらに悪化させるリスクも。
したがって、花粉症の症状がひどい日は、コンタクトレンズの使用は避けた方が無難です。
つけたままでは点眼薬が使えない
花粉症の治療には点眼薬が欠かせませんが、コンタクトレンズをつけたままでは使えません。
多くの点眼薬には「防腐剤」が含まれており、レンズの着用中に使用することで目に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
また、点眼薬との相性が悪く、コンタクトレンズが濁ったり変形したりする恐れも。
さらに、花粉症の症状がひどく点眼薬を使う必要がある場合は、事前にレンズを外すことになるため、手間がかかる上に衛生上のリスクも高まります。
花粉症の時期に、点眼薬がさせないコンタクトレンズの使用は避けるべきでしょう。
不安なら眼科に相談する
花粉症の症状が続き「コンタクトレンズを使っても大丈夫かな?」と不安に感じる方は、眼科に相談してみましょう。
眼科では、花粉症の症状に合わせて、適切なコンタクトレンズや点眼薬を提案してくれます。
自己判断で無理に使い続けると、症状が悪化してしまうかもしれません。
判断に迷ったら、眼科のアドバイスを受けてみましょう。
2.花粉症によるコンタクトレンズへの影響
次に、花粉症によるコンタクトレンズへの影響について、詳しく見ていきましょう。
コンタクトレンズがくもる
花粉症の症状が出ている時にコンタクトレンズを使うと、表面がくもることがあります。
これは、アレルギー反応によって目やにや涙が多く分泌され、レンズが汚れてしまうからです。
汚れたレンズを使い続けると目に負担がかかるだけでなく、細菌の繁殖によって眼病を引き起こしてしまう恐れも。
きちんとお手入れしても見えない汚れが蓄積されるため、花粉症の時期は、使用期間が残っていても早めにレンズを交換しましょう。
目がゴロゴロする、痛い
花粉症の方がコンタクトレンズを使うと、目がゴロゴロして痛くなる症状も出ます。
これは、レンズに付着した花粉が目に異物感を与えるのが原因です。
また、違和感が原因で目をこすってしまうことで、角膜を傷つけてしまうことも。
さらに、アレルギー性結膜炎の悪化によって、痛みが出てしまうケースもあります。
コンタクトレンズが目から外れる
花粉でアレルギー性結膜炎が悪化すると、コンタクトレンズが目から外れやすくなります。
これは、炎症によって上瞼の裏側にブツブツが発生し、まばたきした時にレンズが引っかかってしまうからです。
この炎症は「巨大乳頭結膜炎」と呼ばれるもので、発症した場合はコンタクトレンズの使用を中止して、治療を受ける必要があります。
放置すると異物感や角膜炎がさらに悪化するため、早めに眼科を受診してください。
3.花粉症でコンタクトレンズを快適に使う対処法
花粉症の症状がある場合は、できるだけコンタクトレンズの使用は避けるべきですが、どうしてもコンタクトレンズを使わなければならない時は、以下の対処法を試してみてください。
1Dayタイプのレンズを選ぶ
花粉症の時期は、1Dayタイプの使い捨てコンタクトレンズを使用しましょう。
毎日新しいレンズに交換することで、花粉や汚れが蓄積する心配がないからです。
常に清潔なレンズを使えば、目の不快感を最小限に抑えられます。
花粉症の時期だけでも1Dayタイプを使ってみましょう。
非イオン性レンズを選ぶ
花粉症を抱える方には、非イオン性のコンタクトレンズがおすすめです。
非イオン性のレンズは、花粉や汚れが付きにくいという特徴があるからです。
汚れの吸着が少ない素材のレンズを選べば、症状を軽減できる可能性が高まります。
最近はクリアレンズだけでなく、カラコンにも非イオン性レンズがラインナップされていますので、購入時に確認するとともに、眼科や販売店でも相談してみましょう。
メガネも合わせて使う
花粉症の時期は、メガネと併用するのも有効です。
コンタクトレンズの着用時間を減らしてメガネをかけることで、目の負担を減らせます。
またメガネは、目に入る花粉をブロックしてくれる効果もあります。
特に花粉症がひどい日は、メガネに切り替えて目を休めてみましょう。
状況に応じてコンタクトとメガネを使い分ければ、花粉症シーズンも快適に過ごせます。
4.まとめ
今回は、花粉症がコンタクトレンズに与える影響や、花粉症でも安心して使える方法について解説しました。
花粉症の時期にコンタクトレンズを使い続けると、目に負担がかかりやすくなります。
一方で、レンズの種類を変えたりメガネと併用したりすれば、コンタクトレンズを快適に使い続けることが可能です。
不安な場合は眼科で相談し、目の状態に合った対策を取りましょう。
正しい知識とケアを心がけて、花粉症シーズンも安心して過ごしてくださいね!