「カラコンの洗い方を詳しく知りたい……」「水道水でも大丈夫?用意する道具も教えて!」
そんな悩みを抱えていませんか。
確かに、1ヶ月タイプなどの長期間使えるカラコンは、お手入れをサボるとレンズに汚れが溜まって眼病などのトラブルを引き起こす原因となりますので、きちんと洗えているか不安ですよね。
カラコンのお手入れには正しい手順があって、MPSという便利な洗浄液も販売されています。
この記事では、カラコンの正しい洗い方とおすすめのケア用品について、詳しく解説します。
1.カラコンはお手入れが必要!
安全にカラコンを楽しむためには、お手入れが欠かせません。
お手入れには手間がかかりますが、最近では4つの作業を1本でカバーできる便利な「MPS」というケア用品があります。
お手入れの重要性
カラコンにとって、お手入れはとても大切なものです。
使った後のお手入れをサボるとレンズに汚れが蓄積され、目のトラブルを招いてしまいます。
カラコンを装着していると、空気中のホコリや花粉、涙の成分などがレンズに付着します。
そのため、レンズを外したら専用の洗浄液や消毒液を用いて、それらの汚れを洗い落とす必要があるのです。
汚れたレンズは、視界が曇ったり目がゴロゴロしたりするだけでなく、重篤な眼病を引き起こす原因となりますので、必ずお手入れしましょう。
お手入れにはMPSがおすすめ
カラコンのお手入れには、MPS(マルチ・パーパス・ソリューション)がおすすめです。
MPSを使えば、面倒なカラコンのお手入れが簡単にできるようになります。
カラコンのお手入れには洗浄やすすぎ、消毒、保存という作業があり、本来であれば複数の薬液が必要です。
しかし、MPSを使えばこの4つの作業すべてを1本だけでカバーできます。
カラコンに使える洗浄液には、他にも「過酸化水素タイプ」がありますが、こちらはカラコンの色素が落ちてしまう可能性があるため、使用は避けましょう。
2.カラコンの正しいお手入れ手順
では、カラコンの正しいお手入れ手順について、ステップごとに解説します。
①手を清潔にする
カラコンを取り扱う時は、事前に必ず石鹸で手指をキレイに洗いましょう。
手を清潔にしておかないと、指に付着している小さなゴミや細菌がレンズやケア用品に移ってしまうからです。
汚れたレンズやケア用品は、目のトラブルを引き起こす原因となる可能性があります。
また、カラコンを触る時は手の爪も短く切っておきましょう。
②外したレンズをこすり洗いする
次に、カラコンを目から外して、MPSでこすり洗いします。
レンズに傷が入らないよう、指の腹を使って一方向にそっと優しくこすりましょう。
こする回数は、レンズ1枚につき裏表それぞれ30回ほどが目安です。
爪を立てたり強くこすったりすると、レンズが破れてしまいますので注意しましょう。
また、MPSの量が少ないとレンズが傷つきやすくなりますので、多めに使用してください。
③洗ったレンズをよくすすぐ
こすり洗いが終わったら、MPSでレンズをよくすすぎます。
この際もMPSの量が少ないと汚れが落ちませんので、多めに使ってください。
また、こすり洗いやすすぎの際にはレンズの裏表が逆になりやすいため、作業後は必ず向きをチェックしましょう。
洗ったレンズを指に乗せ、横から見てキレイなお椀型になっていれば正しい状態です
④レンズケースで保存する
最後にカラコンを保存して、お手入れは完了です。
レンズケースに片方ずつレンズを入れ、しっかり浸かるまでMPSか保存液を注ぎ入れてください。
ケース内の保存液の量が十分でないと、レンズが乾いてしまい次に使えなくなりますので注意しましょう。
また、レンズケースを保管する場所は、直射日光が当たらず涼しいところを選んでください。
3.カラコンを洗う時の注意点
最後に、カラコンを洗う時の注意点について解説します。
水道水で洗わない!
カラコンは、絶対に水道水で洗わないようにしましょう。
水道水は一見キレイに見えますが、まれにアメーバや雑菌が含まれており、レンズを通して目に入ると感染症などの眼病を引き起こす恐れがあります。
特に怖いのは、角膜の傷から感染すると失明してしまう恐れがある「アカントアメーバ」という微生物です。
目の健康のためにも、カラコンを洗浄する時は水道水を使わず、MPSなどのソフトコンタクトレンズ専用の洗浄液を使用しましょう。
汚れがひどい時はタンパク除去剤を使う
コンタクトレンズに付着した汚れがひどい時は、タンパク除去剤を使いましょう。
1ヶ月タイプなどの長期間使用するカラコンは、使っているうちに涙に含まれているタンパク質が付着して、MPSでは洗い落とせないことがあります。
タンパク除去剤を使えばそれらの汚れを除去できますが、洗浄力が高くカラコンの色まで落ちてしまう可能性がありますので、1週間に1回程度の使用に留めましょう。
レンズケースもお手入れする
レンズケースもカラコンと同様に、毎日のケアが必要です。
せっかくカラコンをキレイに洗っても、レンズケースが汚れているとレンズに移って眼病を引き起こしてしまいます。
そのため、レンズケースもMPSでしっかりと洗浄するとともに、1〜3ヶ月に1回は新品に取り替えましょう。
なお、レンズケースは水道水で洗っても構いませんが、洗浄後はしっかりと水分をきり、細菌が繁殖しないよううつ伏せに置いて自然乾燥させてください。
4.まとめ
今回は、カラコンの正しい洗い方とおすすめのケア用品について解説しました。
安全にカラコンを楽しむには日々のお手入れが大切ですので、使用後は欠かさず行いましょう。
洗浄や消毒に使うケア用品には、4つの作業を1本で済ませられるMPSがおすすめです。
なお、カラコンは水道水では洗えません。
また、レンズの汚れが酷い時はタンパク除去剤を利用し、レンズケースもお手入れしましょう。
この記事を参考に、安全で素敵なカラコンライフをお過ごしくださいね。