「カラコンをつけると目がゴロゴロする……」「このゴロゴロ感はどうやったら治せるの?」など、目の違和感でお悩みではありませんか。
確かにカラコンを使っていると、目にゴロゴロとした違和感が出ることがありますよね。
実はそのゴロゴロ感、レンズや目に異常があるというサインなんです。
この記事では、カラコンで目がゴロゴロする5つの原因と対処法について、詳しく解説します。
1.カラコンで目がゴロゴロする原因は?
カラコンをつけている目がゴロゴロする原因は、主に5つあります。
詳しく見ていきましょう。
レンズが汚れている
カラコンの表面が汚れていると、目がゴロゴロすることがあります。
これは、レンズに付着しているさまざまな汚れが、目を刺激してしまうからです。
汚れの種類としては、外部から入ってくる砂やホコリをはじめ、涙の成分や抜けたまつ毛といった体内からの分泌物、そしてメイクで使う化粧品などがあります。
レンズのお手入れ不足によってこれらの汚れが残っていると、次に装着した時に目の違和感が起きてしまうのです。
レンズが裏返しになっている
裏表が逆になったレンズを装着していると、目がゴロゴロすることがあります。
なぜなら、裏返ったカラコンは目にきちんとフィットしないからです。
カラコンは目にぴったり合うように、黒目部分のカーブに沿ったかたちで作られています。
ところが、裏返っているとレンズが黒目に合わず、違和感が出てしまうのです。
カラコンは非常に柔らかな素材でできているため、裏返しになっていても注意深くチェックしない限りは分かりません。
そのため、裏表が逆になっていることに気づかないまま目に装着するケースがあります。
レンズのBCが合っていない
カラコンのBC(ベースカーブ)が目に合っていないと、ゴロゴロ感が起きることがあります。
こちらも裏返しと時と同じく、レンズが目にきちんとフィットしていないことが原因です。
BCとは、カラコンの曲がり具合を数字で表したもの。
単位はmm(ミリメートル)で、数字が大きいほどレンズのカーブは緩くなります。
このBCが眼球よりもきついとレンズが目を締め付け、逆にゆるいとレンズがズレやすくなり、どちらの場合も目に違和感が出てしまうのです。
ちなみに、日本人は外国人と比べて眼球が大きく、平均が8.6~8.7mmほどのBCですが、自分では測定できません。
目が乾燥している
目の乾燥によって、異物感が発生することもあります。
水分が不足した目にカラコンをつけると、角膜との間で摩擦が起きてしまうからです。
コンタクトレンズは通常、角膜を覆っている涙の上に浮いているため、痛みや違和感は出ません。
ところが、目が乾燥すると涙の量が減ってレンズが浮きにくくなり、角膜を刺激してゴロゴロしやすくなってしまうのです。
原因としては、空気の乾燥や、レンズを長時間つけたことによる涙不足などが挙げられます。
目の酸素が不足している
目がゴロゴロするのは、角膜の酸素不足も原因として考えられます。
酸素不足に陥った角膜は傷つきやすい状態になり、異物感が起きやすくなるからです。
角膜は呼吸によって酸素を取り入れていますが、カラコンで表面が覆われると呼吸できません。
そのため、長時間カラコンを使用して呼吸できない状態が続くと、目の酸素不足を引き起こしてしまうのです。
酸素不足の状態が続くと、ドライアイなど、目に関するトラブルにつながる可能性もあります。
2.ゴロゴロを解消する5つの対処法
次に、カラコンをつけた目のゴロゴロ感を解消する、5つの対処法について紹介します。
レンズをお手入れする
カラコンで目がゴロゴロする時は、レンズの付着した汚れを取り除きましょう。
お手入れによってレンズを清潔に保てば、汚れが原因のゴロゴロ感を解消できます。
まず、清潔な手でレンズを外し、コンタクトレンズ洗浄液を使ってよくこすり洗いします。
洗った後は、清潔な状態にしたレンズケースにコンタクトレンズ保存液を満たして、その中で片方ずつレンズを保管しましょう。
また1Dayタイプの場合、レンズが汚れたら新しいものと交換します。
1Dayタイプは1ヶ月タイプと比べると費用は少し増えますが、常に清潔なレンズを使えるのがメリットです。
レンズの裏表を確認する
カラコンをつけた目がゴロゴロしたら、レンズの裏表が逆になっていないかを確認しましょう。
もしレンズが裏返っているのであれば、正しい向きでつけ直せば異物感はなくなります。
裏表を確認する際は、よく洗った手でレンズを外し、指先に乗せて真横からフチを見ましょう。
レンズのフチがきれいなお椀型になっていれば「表」ですが、少し反った形状であれば「裏」です。
裏返しになっていた場合は、レンズの向きを指先でやさしく戻してから目につけ直してください。
なお、裏表を確認できる「識別マーク」を、レンズに印字しているメーカーもあります。
眼科の検診でBCを測定する
目のBCを測定したことがない方は、眼科の検診を受けることをおすすめします。
目のカーブを正確に知り、自分に合うレンズに変えればゴロゴロ感を改善できるからです。
眼科の検診を受ける時は、事前に予約した上で健康保険証を持参してください。
検診では、専門の医療機器を用いてBCを計測します。
なお、検診にかかる費用は3,000円前後です。
検診後には、BCが記載された「処方箋」がもらえますので、それを参考に新しいレンズを購入しましょう。
目のうるおいを保つ
目の乾燥が疑われる場合は、水分を補充したり部屋の環境を改善したりしましょう。
目のうるおいを保つことで、ゴロゴロとした異物感を解消できます。
まず、コンタクトレンズ専用の目薬を用意して、一定の間隔で目にさしましょう。
合わせて、水で濡らしたタオルや加湿器で部屋の湿度を上げてください。
なお、普通の目薬にはレンズに悪影響を及ぼす防腐剤が入っていますので、カラコンをつけたまま使ってはいけません。
どうしても普通の目薬を使いたい時はカラコンを外してからさし、15分ほど間隔を空けてからレンズをつけましょう。
カラコンを使う時間を短縮する
カラコンを長時間つけていてゴロゴロ感が起きているのであれば、使用時間を短くしましょう。
レンズが目を覆う時間が短くなれば角膜の酸素不足が解消され、目のゴロゴロ感も緩和します。
カラコンの使用時間は、一般的に「8時間前後が目安」とされています。
目のゴロゴロ感を感じる方は、カラコンの使用時間をこの範囲内に抑えてみましょう。
目の酸素不足が続くと、ドライアイや眼病などのトラブルを招きます。
眼病になるとカラコンが使えなくなりますので、オシャレも大事ですが、目を休ませる時間もしっかり確保してくださいね。
3.ゴロゴロが続くなら眼病かも?眼科の受診を
紹介した5つの対処法を試してもゴロゴロ感が続くのであれば、眼病が疑われます。
その場合はカラコンの使用を中止して、できるだけ早く眼科を受診しましょう。
多くの眼病は初期症状が出ないため、違和感を覚えるころには病状が進んでしまっているケースがほとんどです。
そして、眼病の治療中はカラコンが使用できなくなります。
目の違和感が続いていると不安になり、仕事や勉強に集中できませんし、遊びやオシャレも心から楽しめません。
不安感を解消するためにも、眼科の受診をおすすめします。
4.まとめ
今回は、カラコンで目がゴロゴロする5つの原因と対処法について解説しました。
カラコンをつけた目にゴロゴロ感が出てしまう時は、この記事の5つの対処法で解消しましょう。
それでも目に違和感が続くようであれば、眼病の可能性がありますので、眼科の受診をおすすめします。
健康的な目で、たくさんオシャレを楽しんでくださいね。