「初めてカラコンを着ける時って、眼科に行かないといけないの?」「カラコンの着け方や外し方を事前にイメージしたい!」そんな悩みや疑問をお持ちではありませんか。
確かにカラコンは手軽に楽しめるため、とても人気のあるファッションアイテムですので、ちょっと着けてみたいけど、初めてだといろいろ不安という人も多いでしょう。
この記事では、初めてカラコンを使う人に向けて、必要なことや正しい着け方・外し方、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
1.カラコンが初めてなら、まず眼科を受診!
カラコンを初めて着ける人が最初にすべきなのは、眼科の受診です。
カラコンは高度管理医療機器として厚生労働省に指定されており、度数のありなしに関わらず、購入には眼科での検査と処方箋が必要です。
また、カラコンを購入する際に必要になる、レンズ度数やベースカーブ(BC)なども処方箋の記載内容を参考にして選びます。
もし自己判断で自分に合わないカラコンを選んで装着すると、ズレや痛み、眼病などの原因になることもあるので、安全にカラコンを楽しむためにも、必ず購入前に眼科を受診しましょう。
2.カラコンを使う時に必要なもの
1day以外のカラコンを利用するには、洗浄液や保存液、レンズの保管ケースなどのケア用品が必要です。コンタクト用の目薬もあるといいでしょう。
洗浄液と保存液
1回で使い捨ての1day以外のカラコンは、毎日洗浄液と保存液によるお手入れが欠かせません。
洗浄液は装着後のカラコンに付着したホコリや細菌などの汚れを洗い落とすためのもの、
保存液はカラコンを保管する際に細菌の繁殖を抑え、乾燥を防ぐものです。
最近は洗浄と保存の両方の機能を兼ね備えた「MPSタイプ」が主流で、レンズにうるおいを与えるものや、快適なつけ心地を目指したものまで多くの製品があります。その中でカラコンに対応したものを選びましょう。
コンタクトレンズケース
コンタクトレンズケースは、カラコンを外してケアした後の保管場所として使うものです。使用後はすぐに洗浄して、保存液を入れたレンズケースに浸して保管します。
レンズケース内の雑菌の繁殖を防ぐため、カラコンを着けて空になったら毎回洗って乾かします。保存液の買い替えと同時に定期的に交換しましょう。
カラコンは保管の際に左右の入れ替わりが起こりやすいので、レンズケースは蓋に「L」と「R」の記載があるなど左右が判別しやすいタイプがおすすめです。
コンタクト用の目薬
カラコンは裸眼より目が乾きやすくなるので、コンタクト用の目薬もあると安心です。
ただし、普通の目薬に含まれている防腐剤や血管収縮剤はカラコンとの相性が悪く、レンズの劣化や酸素不足につながることがあります。必ずカラコンに対応したコンタクト用の目薬を用意しましょう。防腐剤を使っていないため使用期限が短めという点には注意が必要です。
3.カラコンの付け方と外し方
初めてカラコンを使う人に向けて、レンズの付け方と外し方を解説します。指を目に近づけると怖い人は、目の前の指を見ずに鏡の中の目をみて作業するのがポイントです。
レンズの付け方
- 手を洗う
まず、レンズを触る手を清潔な状態にするために、石鹸で念入りに洗います。 - カラコンを取り出す
パッケージやレンズケースからカラコンを取り出し、レンズを指に乗せます。
その際、レンズのフチが反り返っている場合は裏返しになっていますので、表に直しましょう。 - 目を広げる
レンズを乗せていない方の手で上まぶたと下まぶたを広げ、目に入れやすくします。 - 目にレンズを入れる
まっすぐ前を見ながら、ゆっくりと黒目にレンズを乗せましょう。 - 最終確認
何回かまばたきをして、目に違和感がないかを確認します。
なお、異物感があったりうまく入らなかったりした時は、無理に装着せずにカラコンの使用を控え、かかりつけの眼科医に相談しましょう。
レンズの外し方
- 目を広げる
手を洗った後、片方の手で目の上まぶたと下まぶたを広げ、レンズを外しやすくします。 - 目からレンズを外す
まっすぐ前を見ながら、目を傷つけないよう注意しつつ、指の腹でレンズの両脇を持って外しましょう。 - レンズを保管する
外したカラコンを洗浄液でよく洗い、新しい保存液を満たしたレンズケースに保管します。
目からレンズがなかなか外れない時は、コンタクト用の目薬をさしてみましょう。
また、外したレンズは放置すると雑菌が繁殖してしまいますので、すぐに洗うことも大切です。
4.カラコン使用時の注意点
ここからは、カラコンを快適に使うための注意点を紹介します。
正しい使い方を守る
最も重要なことは正しい使い方を守ることです。カラコンは高度医療管理機器ですので、間違った方法でカラコンを装用し続けると、レンズのズレや目の痛み、眼精疲労など目のトラブルが起こる場合があります。
着用前は毎回レンズに傷や欠けがないか確認し、取り扱いには細心の注意を払いましょう。
使用期限や、1日の装着時間をしっかり守ることも大切です。1日の装着時間は長くても8時間ほどに留め、寝る時は必ず取り外しましょう。
眼科で定期検診を受ける
カラコンは正しい使い方を心がけると同時に、3ヶ月に1度は必ず眼科で定期検診を受けましょう。
眼科の処方箋には有効期限がある上、眼病がある状態でカラコンを着けてしまうと進行を早める可能性があるためです。眼病は初期段階では自覚症状が少ないため、定期的に受診して早期発見・早期治療を目指しましょう。
違和感があればすぐに眼科を受診する
カラコンの装着で違和感を覚えたら、すぐに眼科を受診しましょう。目の異常をそのまま放置していると、重大な眼病のリスクが高まり、将来にわたってカラコンを利用できなくなる恐れもあります。
例えば、目の痛みや異物感は「角膜上皮障害」の兆候であることが多く、目やにの増加や強いかゆみは「巨大乳頭結膜炎」が考えられます。このような症状が出た時はカラコンの使用を中止し、すぐに眼科を受診しましょう。
5.まとめ
今回は、初めてカラコンを使う人に向け、必要なものや付け方・外し方、そして注意すべきポイントについて解説しました。
カラコンを初めて付ける人は、購入前に必ず眼科を受診して処方箋をもらいましょう。
また1dayタイプ以外のカラコンを使う際は、消毒液や保存液、コンタクトレンズケース、目薬が必要です。目薬はカラコンに対応した専用品を用意しましょう。
カラコンは高度管理医療機器です。正しい使い方と毎日のケア、定期検診でトラブルを避けて快適におしゃれを楽しみましょう!