洗浄液は、2weekや1monthなど定期交換タイプのカラコンのお手入れに欠かせないケア用品です。さまざまな種類があるので、初心者さんだと選ぶときに迷ってしまうのではないでしょうか。
カラコンにはデザインが施されているため、クリアコンタクトレンズとは少し違った洗浄液の選び方のポイントがあります。
そこで今回は、カラコンの洗浄液の選び方や使い方、よくある誤解について解説します。
1.カラコンのケアには3種類のアイテムが必要
カラコンのレンズケアには以下の3つのアイテムが必要です。
- 洗浄液
- 保存液
- レンズケース
洗浄液はレンズの汚れを落とす役割、保存液は雑菌の繁殖や乾燥を防ぐ役割があり、洗浄と保存の機能がひとつになった洗浄保存液タイプもあります。カラコンを快適かつ安全に使用するために、ケア用品を揃えておきましょう。
2.カラコンの洗浄液の選び方
カラコンならではの注意点を踏まえながら、洗浄液の選び方を見ていきましょう。
ソフトコンタクト用から選ぶ
カラコンの洗浄液は、ソフトコンタクトレンズ用のものを選ぶようにしましょう。ソフトコンタクト用の洗浄液には、次の3種類があります。
①MPS…洗浄・すすぎ・消毒・保存の機能が1本になったタイプ
②ポピドンヨード…洗浄機能のみで、たんぱく質除去に強いタイプ
③過酸化水素…洗浄機能のみで、最も洗浄・消毒力が高いタイプ
MPSは価格を重視する方におすすめです。こすり洗いが必要でお手入れの手間がかかりますが、1本で洗浄から保存までできる手軽さから初心者に多く愛用されています。
洗浄力が高いタイプがいい方にはポピドンヨード系や過酸化水素系の洗浄液がピッタリです。こすり洗いが不要でレンズケアに時間をかけたくない人に合っているでしょう。
カラコン使用可かどうか確認する
洗浄液の中には、刺激が強すぎてカラコンの色素が落ちる原因になる商品もあります。特に、ポピドンヨード系、過酸化水素系は洗浄力が高いため、カラコンで使用できるか事前に確認しておきましょう。
使い切れるサイズの商品を買う
洗浄液には使用期限があります。開封後は品質が劣化していくため、期限内に使い切ることが推奨されています。
カラコンを週末やイベントの時しか使わない場合、大容量の洗浄液を買うと期限切れになりやすいため、コンパクトサイズの購入がおすすめです。
3.カラコンの洗浄液を使うポイント
カラコンを清潔に保つためには、正しいカラコン洗浄液の使い方を知ることが大切です。以下に、洗浄液の使い方のポイントをご紹介します。
正しくお手入れする
洗浄液は正しい使い方を守らないと効果が発揮されません。
レンズケアの前に石鹸で手をよく洗う、MPSタイプの場合は決められた時間こすり洗いをするなど、取扱説明書やパッケージに記載された使い方を読み、きちんとお手入れをしましょう。
洗浄液のケースの先端には触れない
洗浄液のケースを開けるときや、洗浄液を手のひら・レンズケースに出すときは、ケア用品の先端に指を触れないようにしましょう。指で触れることで細菌が繁殖する可能性があります。
レンズケースも清潔に
カラコンだけでなく、レンズケースも清潔に保つことが重要です。
使用後は保存液を捨てて流水かMPSタイプの洗浄液でしっかりと洗い、風通しが良い場所で自然乾燥させましょう。
また、ケアをしていても汚れは蓄積されていくので、1.5~3カ月に1回を目安に新品に交換しましょう。
4.カラコンの洗浄液についてよくある誤解
カラコン初心者だと、正しい洗浄液の使い方を知らないがゆえに目のトラブルのリスクにさらされてしまうことも。
健康を守りながら瞳のおしゃれも楽しむために、よくある誤解についても確認しておきましょう。
他の液体で代用できる?
洗浄液は目薬や生理食塩水などで代用できません。洗浄効果が得られなかったり、レンズが変形したりしてしまうため、レンズケアには必ず洗浄液を使用しましょう。
特に注意したいのは水道水です。
水道水にはアカントアメーバと呼ばれる微生物が含まれている可能性があり、目の中で繁殖して治療の難しいアカントアメーバ角膜炎につながる恐れがあります。水道水の使用は絶対にやめましょう。
洗浄液で洗えば1dayタイプも使い回せる?
カラコンには、使い切りの1dayタイプがあります。使用期限は1日ですが、一度外せばもう使用することはできません。
洗浄液を使って洗ったとしても、傷や変形の要因となり、目のトラブルにつながる恐れがあるため使い回しはNGです。
5.まとめ
カラコンのケアには洗浄液、保存液、レンズケースの3つのアイテムが必要です。洗浄液は汚れを落とし、保存液は雑菌や乾燥から守る役割があります。
洗浄液は、ソフトコンタクトレンズ用のものを選び、MPS、ポピドンヨード、過酸化水素の中から価格やお手入れのしやすさに注目して自分に合ったタイプを選びましょう。
正しく使用しないと目のトラブルの原因になるため、取扱説明書を読み、水道水などでの代用は絶対に控えてください。