「カラコンって何となく危険なイメージがある…」という方もいるようです。
カラコンは「高度管理医療機器」に指定されており、安全基準を満たした商品には「高度管理医療機器承認番号」が記載されています。
安全基準をクリアしたはずなのに、危険と言われるのはなぜなのでしょうか?
この記事では、カラコンが危険といわれる理由や装用のリスク、正しい使い方について詳しく解説します。
1.カラコンが危険と言われる2つの理由
カラコンが危険と言われている理由は主に2つあります。
間違った使い方をする人が多い
カラコンの使用期限を守らない、きちんとケアをしないなど、間違った使い方をする人が多いことが原因のひとつです。
カラコンは医療機器なので、使用するには眼科の受診と処方箋が必須です。
自己判断で購入すると、レンズの度数や形状が合わず目に負担がかかってしまいます。
違和感があるまま使い続けると、何らかの病気や症状が進行してしまうかもしれません。
また、2weekやマンスリータイプは装用後のケアが必要ですが、お手入れを怠るとレンズに汚れが溜まって目を傷つける原因になります。
きちんとお手入れしていても、使用期限切れのカラコンは劣化して傷がついている可能性が高いので、「1日くらい大丈夫」と思わず期限を守って使用しましょう。
粗悪品も多く出回っている
市販のカラコンは日本製のものだけでなく、海外製も多くあります。
海外製のカラコンは日本製のものに比べて安価に手に入りますが、不衛生な環境で作られたり、構造に問題がある商品も見られます。
日本の安全基準を満たしたカラコンには「高度管理医療機器承認番号」が記載されているので、購入前に記載の有無を必ずチェックしましょう。
2.知っておきたいカラコンの危険性
カラコンの間違った使い方を続けたり、粗悪なカラコンを使い続けると私たちの体にはどのような危険性があるのでしょうか?
粗悪品の色落ち・目の酸欠
色落ちや酸欠により、眼病を引き起こす恐れがあります。
日本のカラコンの多くはレンズで色素を包み込む「サンドイッチ製法」で作られています。
しかし、輸入品の中にはレンズを直接着色したものもあり、色素成分が目に触れてトラブルを引き起こす可能性があります。
また、粗悪なカラコンの場合、酸素透過性が低くクリアコンタクトの1/10以下の商品もあります。
酸素透過性はレンズがどれくらい酸素を通すかを表した数値で、高いほど酸素をよく通します。
酸素透過性が低いカラコンをつけると目が酸素不足に陥り、酷い充血を引き起こしてしまう可能性があり、注意が必要です。
色素による金属アレルギー
カラコンの着色剤には金属が含まれています。
レンズを着色しただけの粗悪品は、色素が目に直接触れるので、金属アレルギーの方は使用を控えた方がいいでしょう。
サンドイッチ製法で作られた日本のカラコンでも、色素が漏れ出る可能性はゼロではありません。
金属アレルギーの方は眼科医の判断をあおぐことをおすすめします。
間違った使い方で起きる眼病
カラコンの間違った装用が原因で目にトラブルが起こることも。
例えば、カラコンのサイズが合わなかったり、レンズに汚れが付いていると角膜に傷がつき、違和感や痛みを覚えることがあります。
ドライアイの方は緩衝剤の役割を果たす涙が少ないので、より傷つきやすいようです。
他にも、汚れや雑菌が付着したカラコンの装用を続け、感染症やアレルギー反応につながるケースもあります。
3.カラコンの安全な使い方
カラコンを安全に使用するには、正しい知識を持ち、正しい判断をすることが大切です。
質の良いカラコンを購入し、使い方を守って楽しみましょう。
<カラコンを安全に楽しむためのポイント>
- 眼科を受診して目にあったコンタクトレンズを選ぶ
- 高度管理医療機器承認番号がある製品を選ぶ
- 取り扱い説明書の装用時間・使用期限を厳守する
※カラコンの1日の装用時間の目安は、8~10時間 - カラコンのケア方法を守るかワンデーにする
- 3カ月に1回、眼科の定期検査を受ける
初めてカラコンを使用する場合は、必ず眼科を受診し、処方箋通りに購入しましょう。
カラコンに同梱されている説明書を見て、正しい装用方法を心がけることも大切です。
4.まとめ
カラコンは安全に楽しめるアイテムですが、間違った使い方をしたり、粗悪品を選んだりすると、目の健康を損なう危険性があります。
例えば、色落ちによる金属アレルギーや目の酸欠、眼病につながる恐れがあります。
カラコンを安全に使うためには、まずどんな危険性があるかを知り、正しい使い方をマスターしておかなければいけません。
眼科を受診し、取り扱い説明書の内容に沿った使い方を心がけましょう。
誰でも気軽に購入できるカラコン。
だからこそ、自分の目にやさしい安全な使い方をマスターし、おしゃれを楽しみましょう。